お話
ひとりの女が、ある冬の雪の日、教会へ出掛ける……というだけの話。こう、いわゆる”信頼できない語り手”というのを目指して書いた…… 短いです。果たしてこの女はほんとうに”人間”なのか!?(なんだその惹句は……) 教会に入ると、厭な気持ちになる。 教会の中…
あらすじ。 人魚の女の子、マシリの究極の目的は、自分のお姉さんたちのように、恋に破れただけで泡となって消えるというような馬鹿馬鹿しい目に遭わないようにすることでした。が、マシリのおばあさんは言います。人魚というのは人間に恋をするのが一番だ、…
わが屍に化粧する/『廃墟に置かれた交換日記』 廃墟に探検に出掛けた中学二年生の男の子が、廃墟に残された日記を読むと、そこには不思議なことが書かれていて……という話。倫理的にあやうい描写等ありますが、フィクションです。さいごベタになっちゃった。 …
あなたは昔から、町一番の器量よしと言われて育った。 正月、家の門の前で晴れ着を着て、妹といっしょに羽根つきをしていると、通りかかった知り合いのおじさんが、あなたとそれから妹の前で立ち止まる。やあ百合ちゃん、新年どうもおめでとう。 あなたはそ…
タイトル通り陰鬱な美青年と中年と牛が出て来て橋の上で一瞬邂逅するがすぐに自分たちの生活に戻っていき、そしてある深夜映画を契機にして自分の今までの生活を考え直し、「こんなのじゃだめだ!」とおもったりおもわなかったりする三人の男性の一瞬間を書…
駄目男に恋していてそういう恋している自分が結構好きみたいな考え方の女の子の一人称をつぶさにご覧いただくという趣向のお話(?)です。現代的倫理に合わない考えの持ち主を観察するという趣味を持たない方には観覧をお勧めしません。(こんなことばっか…
つまり、俺はそこでは息ができないが、”彼”はそこでも息ができるということだ。 菊池は沿岸沿いに住んでいる。 俺はその近くの住宅街にある汚いアパートの二階に、両親と一緒に住んでいる。 菊池の家には、小さい頃一度遊びに行ったことがある。小学生の時、…